2026.10.07

物忘れが増えてきたとき、受診の目安はどこにある?

最近、ご家族の物忘れが増えたと感じていませんか。あるいは、ご自身の物忘れが気になって不安になっている方もいらっしゃるかもしれません。

結論からお伝えすると、物忘れには年齢に伴う自然な変化と、医療機関での確認が望ましい変化があります。すべての物忘れが病気を示すわけではありませんが、生活に支障が出ている場合は早めの相談をおすすめします。

この記事では、物忘れの種類の見分け方、受診を考えるタイミング、診察の流れ、ご家庭でできる工夫について順を追ってご説明します。まずは安心してください。落ち着いて読み進めていただければと思います。

加齢による物忘れと注意したい物忘れの違い

体験の一部を忘れるか全部を忘れるか

加齢による物忘れは、体験した出来事の一部を忘れることが多いとされています。たとえば、約束した日時を忘れても「約束したこと自体」は覚えているような状態です。

一方で、注意したい物忘れでは、体験そのものを忘れてしまうことがあります。約束したことすら覚えていない場合は、少し気をつけて様子を見る必要があります。

日常生活への影響があるか

物忘れがあっても、仕事や家事に大きな支障がなければ、経過を見守ることも選択肢の一つです。しかし、物忘れによって生活に困りごとが出てきた場合は、受診を検討する目安になります。

たとえば、いつも通っていた道で迷う、火の始末を忘れる、同じ話を何度も繰り返すといった変化が見られることがあります。これらはご本人よりもご家族が気づきやすい変化です。

受診を考えたい具体的なサイン

チェックしておきたいポイント

以下のような変化がある場合は、一度ご相談いただくことをおすすめします。ご本人だけでなく、ご家族が気づいた変化もぜひお伝えください。

  • 最近の出来事を思い出せないことが増えた
  • 同じ質問を繰り返すようになった
  • 日付や場所が分からなくなることがある
  • 片付けや計算など普段できていたことが難しくなった
  • 性格や行動に変化が見られる

急に進んだ場合は早めの相談を

物忘れが数週間から数か月の間に急に進んだと感じる場合は、早めの受診が望ましいとされています。急な変化の背景には、物忘れ以外の体調の変化が関係していることもあるためです。

  • 急激な物忘れの悪化は自己判断せず相談しましょう
  • 転倒やけがの後に物忘れが増えた場合も早めに受診しましょう
  • 気分の落ち込みやふさぎ込みを伴う場合も合わせてご相談ください

診察ではどのようなことを行うか

問診で確認すること

診察では、まず普段の様子について詳しくお伺いします。いつ頃から、どのような変化があったのか、ご本人とご家族の両方からお話を伺うことを大切にしています。

服用中のお薬や持病についても確認します。薬の影響や他の体調の変化が、物忘れのように見えることもあるためです。

必要に応じた検査の流れ

診察の結果、必要と判断された場合には、簡単な質問形式の検査や、血液検査などをご案内することがあります。状態によっては、より専門的な検査が可能な医療機関をご紹介することもあります。

  1. 問診で経過や生活の様子を確認
  2. 必要に応じて簡単な検査を実施
  3. 結果をふまえて今後の方針をご相談
  4. 必要があれば専門機関への紹介

診断は診察を受けてから確定するものであり、記事の内容だけで判断することは難しい点にご留意ください。個別の状況によって必要な対応は異なります。

日常生活でできる工夫

生活リズムを整える

規則正しい生活は、脳や体の健康を保つうえで役立つとされています。睡眠、食事、適度な運動を意識することが大切です。

たとえば、毎日同じ時間に起きて散歩をする習慣をつけるだけでも、生活リズムが整いやすくなります。無理のない範囲から始めることがポイントです。

人とのつながりを大切にする

  • 家族や友人との会話を楽しむ時間を作る
  • 趣味や地域の活動に参加する
  • メモやカレンダーを活用して予定を管理する

こうした工夫は、物忘れの予防そのものを保証するものではありませんが、日々の生活の質を保つうえで役立つと考えられています。

よくある質問

物忘れは年齢のせいだと決めつけてよいでしょうか

年齢による自然な変化であることも多いですが、自己判断せずに気になる変化があれば相談することをおすすめします。

本人が受診を嫌がる場合はどうすればよいでしょうか

健康診断の延長として誘う、付き添いを提案するなど、負担が少ない形での声かけが役立つことがあります。ご家族だけで抱え込まず、まずはご相談ください。

神奈川県平塚市に住んでいますが、どこに相談すればよいですか

神奈川県平塚市にお住まいの方は、まずは身近な内科やかかりつけ医に相談することができます。地域の相談窓口についても、公的機関の案内を確認しておくと安心です。

まとめ

物忘れには、年齢による自然な変化と、注意が必要な変化があります。体験の一部を忘れるか全部を忘れるか、生活への影響があるかどうかが見分けるポイントの一つです。

急な変化や生活に支障が出ている場合は、早めの相談が望ましいとされています。診察では問診を中心に、必要に応じて検査をご案内しながら、今後の方針を一緒に考えていきます。

気になる症状があればお早めにご相談ください。ご本人やご家族だけで悩まず、まずは安心してください。

« お知らせ一覧へ

本日の診療時間